『AIとBIはいかに人間を変えるのか』AIとベーシックインカムはセットで考えるべし

こんにちは。

今回は、「ベーシックインカム」について考えてみました。

AIとBIはいかに人間を変えるのか (NewsPicks Book) 単行本 – 2018/2/28
波頭 亮 (著)

この本を読んで、印象に残った言葉が、「働かなくても、食って良し」です。

社会的な常識と言ってもいいくらいの考え方は、「働かざる者、食うべからず」で異論はないはずです。

でも、ベーシックインカムという制度での基本的な考え方は、「働かなくても、食って良し」になる旨が書かれています。

現在の生活保護制度の状況は、ニュースや本、漫画などで語られている内容をみると、とても「保護」してくれる安心感が感じられません。貧困に苦しむ状況に陥ったときのセーフティーネットには、気持ち的には考えられないと思います。「働かざる者、食うべからず」を自己責任として貧困から脱出する意欲も持てない状況に置かれてしまう感じがします。

それを解決する方法として、「ベーシックインカム」という制度が挙げられています。単純な発想で考えれば、これが現状で唯一の解決方法のように思います。

賛成意見もあれば、反対意見もあるのですが、本書で書かれている抵抗勢力として、「官僚組織」が書かれています。

私の単純な発想で思うに、「制度が単純化することで仕事がなくなる。故に仕事がなくなる。つまり人が要らなくなる。だから反対!」と思えてきます。

どんなに良い制度でも、既得権益が脅かされる人たちにとっては受け入れられないので、自分を守るために反対するのが人間です。でも、自分だけの利益を守り続けていても、土台から崩れてしまっては意味がないと思うのですが。

 

本書は、「AI」についても書かれています。

「AI」と「BI(ベーシックインカム)」をセットで考えることで、未来のシナリオが現実的に考えられるのです。

AIが発達し、今まで人間のしていた仕事が、AIに置き換わっていく社会になる。それによって、人間の仕事が減っていき、働けない人が増えてくる。

そんな働けない人は、どうなるか。どうすべきか。どう守るか。

AIによって今までなかった新しい仕事が生まれるはずで、そういう仕事にチェンジすれば良し、という過去の産業革命時の変化スピードだと間に合いますが・・・

それ以上の猛スピードで環境が変わっていくとすれば、それまでに人間のスキルの身につけるのには、到底間に合いません。

そもそも、ジョブチェンジ先が少なく、なにもできない人が大勢出てくるとこが考えられます。

そんな人達をまもる制度が「BI(ベーシックインカム)」です。

AI+BIの世の中が現実となった時、人間はどう生きるか。

やりたいことを、やる自由があるが、やりたいことが何なのかわからなくなる「退屈の不幸」の状態になることも書かれています。

今以上に、多くの経験をしながら、修練を積むことが必要になってくるとも書かれています。

安直に、「楽」になるのではなく、新しい「悩み」も少なからずある。

変化を拒まずに、柔軟に学び続けていくのが、これからを生きる上で必要なことなのかなぁ、と思いました。